Splashtop On-Premには 、ユーザーがリモートコンピュータをスリープ状態からウェイクアップして接続できるようにする「コンピュータをウェイクする」機能が用意されています。 これは、コンピュータがWoL(Wake on LAN)をサポートし、この機能が有効でコンピュータが Wi-Fiではなく、有線のイーサネットで接続されている場合、Splashtop Gatewayがストリーマーをウェイクさせます。
以前のSplashtop On-Premでは、Wake-on-LANは、ストリーマーと Splashtop Gatewayが同じサブネット上にある場合(またはネットがマジックパケットを転送できる場合)にのみ使用できました。 現在は、お客様からのご要望により、この機能を拡張したことで、別のサブネット上にある場合でもコンピュータをウェイクアップ可能になりました。 なお、以下の状況にも対応しています。
- モバイルクライアントデバイス(アプリ)とウェイクされるリモートコンピュータ(オフラインストリーマー)の両方が同じサブネット上にある、または
- モバイルクライアントデバイスとオフラインストリーマーが異なるサブネット上にあり、Splashtop Gatewayとオフラインストリーマーが同じサブネット上にある場合、または
- モバイルクライアントデバイスとオフラインストリーマーが異なるサブネット上にあるが、起動するオフラインストリーマーと同じサブネット上に少なくとも1つのオンラインストリーマーがある場合。
モバイルデバイスのアプリからWake-on-LANを要求すると、 Splashtop On-Premは3つのトポロジーのうちどれに該当するか自動的に検知して必要なアクションを実行し、 対象コンピュータのウェイクアップを試みます。
まずは、以下の条件が全て満たされていることをご確認ください。 全ての条件が満たされていない場合、正常にWake-on-LANを機能させることはできません。 次の項目をご確認ください。
- リモートコンピュータは、イーサネットで接続されている。有線によるLANが必要で、無線LANのWi-Fiでは機能しません。
- リモートコンピュータのBIOSが、Wake-on-LANをサポートしており、オフラインのストリーマーを搭載したコンピュータのOSとBIOSの両方でこの設定が有効になっている。
- Windows、または、Macで正しく設定が行われている。
ストリーマーがインストールされたリモートコンピュータの設定
スリープモード、または、休止状態のときにコンピュータに接続するには、次の手順が必要です。
- BIOSがWake-on-LANをサポートしており、このオプションが有効になっていることを確認してください。 (この手順は、Windows PCにのみ適用されます。Macユーザーは不要です。)
- コンピュータをWake-on-LANに対応させるための設定を行います。 BIOSの用語が異なる場合がありますのでご注意ください。 例えば、「Wake on LAN」、「Onboard LAN Boot ROM」などです。
Windowsユーザーの場合:
コンピュータが電源オフ状態 (休止状態) から起動する場合は、システム BIOS で Wake-on-LAN を有効にしてください。
LANネットワークインターフェースアダプターを設定します。例えば、「コントロール パネル」→「 デバイス マネージャー」→ 「ネットワーク アダプター」の設定になります。
オフラインのストリーマーがノートPCの場合は、バッテリ電源ではなく必ずAC電源でご使用ください。 バッテリ電源では、ノートPCのハードウェアは、Wake-on-LANを許可しません。
Mac ユーザーの場合:
システム環境設定の「省エネルギー」設定で「ネットワークアクセスのスリープ解除」オプションが選択されていることを確認します。
3. コンピュータは、有線のネットワークケーブル(イーサネット)を使用してルーターに接続する必要があります。
4. MacBook Pro、MacBook Airなどノート型Macの場合。電源ケーブルが電源に接続されていることを確認してください。 ノートPCでバッテリ電源のみを使用している場合は、WoL機能が失敗する可能性があります。
Wake-on-LANを起動する手順
コンピュータをスリープモード、または、休止状態モードから復帰させるために必要な手順:
- タブレット/スマートフォンで、 Splashtop On-Prem アプリを起動します。 設定の「オフラインコンピュータを表示」オプションをオンにします 。
- コンピュータの電源を入れたまま、接続に成功したら、コンピュータをシャットダウン(電源を切る)してください。
- タブレット/スマートフォン上で、起動させたいコンピュータが利用できない状態(灰色のコンピュータアイコン)になっていることを確認します。
- 対象のリモートコンピュータ名の右にある「編集」アイコンをタップします。 「このコンピュータをウェイク」ボタンが表示されます。
- 「このコンピュータをウェイク」ボタンをタップすると、電源オフ、スリープ、または、休止状態のいずれかの状態から起動することができます。Macの場合は、スリープ状態からとなります。
現在のところ、Wake-on-LAN機能を使用してMacを電源オフ状態からウェイクできませんのでご注意ください。
さらに「ローカル接続でSSLを強制する」が有効になっている場合、Wake-on-LANがうまく機能しない場合があります。 Wake-on-LANの動作をより安定させるために、この設定をオフにすることをお勧めします。
図解付きの詳細については、『Splashtop Center 管理者ガイド』の第6章を参照してください。さらに、セクション 6.6.4 では、「コンピュータをウェイクする」機能がさまざまなトポロジーでどのように機能するか文章と図解で説明しています。